生徒一人ひとりのSDGs社会論
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商品コード: 0023005
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監修・著: 田中 茂範
著: 一井亮人、佐藤裕幸、杉本喜孝、藤井数馬、宮下いづみ、米田謙三
A5判書籍290ページ、電子版付き
2023年4月刊
「政府や国連や大企業のような大きな組織が取り組むべき問題では?」
「高校生の私に何ができるのか?」
「とてもムリ! 問題が大きすぎる!」
●生徒一人ひとりが「自分事」として考える
いまやSDGsが「流行りコトバ」のようになっている感すらありますが、教育者としては政治家や経済学者や環境活動家とはちがった立場からSDGsを捉え、生徒に提示する必要があります。それは生徒一人ひとりが「自分事」としてSDGsを考え続け、自分で問題を発見し、「できれば自分も解決に協力したい」「自分で解決しなければならない」と自覚して行動して行くような授業を展開することです。
●すべての先生必見
文科省が進める「持続可能な開発のための教育(ESD)」の後押しもあり、教育の現場ではそれぞれの学校がSDGsに関するさまざまな活動を実施しています。多くは手探りで地域の特徴を生かした試行錯誤を重ねているようです。
本書はJICAのアドバイザーを長年担当した経験から、SDGsに早い段階で関心をいだいてきた著者による、教室のグループ活動の中で「ディスカッション」「リサーチ」「プレゼンテーション」のスキルを磨きながら問題解決型のプロジェクトに取り組んでいくための参考書です。SDGsについて知ることからスタートし、教室での多様な実践事例を詳しく報告します。
【第1部】SDGs社会論 [理論編] 田中茂範(慶應義塾大学名誉教授)
[Chapter 1] SDGsについて知る
・宇宙船地球号
・当時からあった国境を越えた問題
・MDGsの採択
・SDGs: 国連決議の前文を読む
・17の目標の再分類
・SDGsの評価指標 他
[Chapter 2] 教育のコンテクストにSDGsを位置づける
・Think local, Think globalのための問い
・ESDと教育改革
・教科横断型の学びの実現に向けて
・STEM教育とSTEAM教育
・方法論としてのプロジェクト学習
・立場表明型のディスカッションのしかた
・グループ内でのさまざまなオピニオンの取り扱い 他
[Chapter 3] SDGsについて探求する
・SDGsの探求: 導入のためのワークシート
・SDGsの探求: End Povertyのためのワークシート
・複合課題としてのSDGsを探求する
【第2部】教室内外でのSDGs [実践編]
(1) 公立高校での実践事例: 一井亮人(東京都立国分寺高等学校)
・SDGsカードとカードを使ったゲーム
・英語の授業での実践
・総合的な探求の時間での実践
(2) 私立校での実践事例: 米田謙三(私立高等学校)
・教科等横断型の実践について
・教科横断型・STEAM教育の課題
・授業のねらい~題材~学びのプロセス~展開
(3) 大学・高専での実践事例: 藤井数馬(長岡技術科学大学)
・SDGsを自分事化するための〈MAP〉の観点
・SDGsを生徒にとってmeaningful、authentic、personalなものに
・実践による学生の意識変化
(4) 英語教室での実践事例: 宮下いづみ(Eunice English Tutorial)
・スクールでのクラスごとの取り組み方
・SDGsの授業の流れ
・10個のアクティビティーの紹介
(5) 小中高連携へのヒント: 杉本喜孝(帝塚山学院大学)
・身近なSDGsを訪ねて
・学習指導要領との関係から
・スパイラル型実践の必要性と継続について
(6) 私立高校及び通信制高校サポート校の実践事例: 佐藤裕幸(CAP高等学院代表)
・一人ひとりの生徒と向き合う
・自分事かに自分たち事への気付き
・身近な問題からSDGsの課題に取り組むまでの変化の手順